
著者の経歴
Web エンジニア、テクニカルライター。React と TypeScript の解説書『りあクト!』シリーズは累計 4 万部を超えました。
Web エンジニアとしてのキャリアの出発点は PHP でした。Infoseek Japan のトップページとメンバーログインまわりを、その後は楽天の女性向けポータルを担当。そこからフリーランスとなり Ruby on Rails を専門にいくつかのクライアントを渡り歩きます。そのうちの 1 社で、ひょんなことからエンジニア向け求人サービス Forkwell を立ち上げることになり、事業責任者兼プロダクトマネージャーとして関わりました。
そして 2016 年にその会社を離れて、ふたたびフリーランスに戻ります。当時、世界では React が急速に普及し始めていたものの、日本ではまだ採用例が少なかったのに目をつけ、習得して次の自分の専門に据えました。
今でも React と TypeScript がもっとも得意な技術スタックです。最近は Hono + Inertia と React の組み合わせに注目しており、ちなみにこのサイトもその構成で運用しています。
これらの本がどのようにして書かれたか
『じゅじゅちゅ!』は日本の技術同人誌のカルチャーから生まれた本です。日本では昔からコミケを中心とした同人誌文化が盛んです。二次創作の漫画や小説がもっともメジャーなジャンルですが、IT や電子工作をテーマにした技術書を出しているサークルも存在します。
そしてコミケで技術同人誌を出展していた有力サークルが主導する形で、「技術者たちのコミケ」ともいえる 技術書典 の第 1 回が 2016 年に東京で開催されました。以降はほぼ年 2 回のペースで続き、コロナ禍前のピーク期には来場者が 1 万人を超える規模にまで拡大しました。
技術書典では、書き手がおのおの純粋に書きたい本を出します。そのため、商業出版ではなかなか扱われない新しい技術やニッチな技術をテーマにした本もめずらしくありません。表紙も漫画風のものがあったり、大手出版社の本のパロディがあったりと自由です。
私の初めての本『りあクト!』は、まだ日本で React がマイナーだった 2018 年に技術書典5 で出したものです。当時私は職場で React の教育係も務めており、そこでの会話を整理して本の形に落とし込みました。『りあクト!』は React を導入しようとしていた開発現場のニーズにマッチし、React のアップデートに合わせて 5 回の改訂を重ねる中で、累計でおそらく日本で最も売れた React 本になりました。
『じゅじゅちゅ!』は、2026 年開催の技術書典20 でオリジナルの日本語版を出版しました。AI コーディングが日常になる中で Git による履歴管理にフラストレーションを感じていたところ、ある日 Jujutsu という奇妙な名前のバージョン管理システムに出会い、抱えていた課題が一気に解決される衝撃を受けました。
「これは自分が本にして出さねば!」という思いに駆られ、その衝動のままに書き上げたのがこの本です。登場人物と対話形式は『りあクト!』から引き継いでいます。なお出版された Jujutsu の本としては日本語版・英語版ともに一番乗り。そして私自身の Jujutsu への愛が詰まった本になっています。
最近の開発環境
AI コーディングが日常になってから、ほとんどの作業をターミナルで行っており、補助的に VS Code を使っています。
- ターミナル: Ghostty
- エージェントマルチプレクサ: Herdr
→ AI エージェントのセッションを並行して走らせるために使っています - 差分ビューア: Hunk
→ AI が出力したコードの差分を確認に利用。ネイティブで Jujutsu に対応しています - 好きなカラーテーマ: Gruvbox Light Hard と Solarized Light
→ 一般にはダークテーマが主流ですが、人間工学的に目に優しいベージュ系のライトテーマが個人的に好みです
